シルクスカーフの洗濯とお手入れのコツ

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2022.05.11

スカーフ

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【スカーフ】シルクスカーフの洗濯と失敗しないお手入れのコツ

こんにちわ

首元のワンポイントアクセサリーとしても重宝するシルクスカーフ
「絹のネックレス」と言ってもいいかもしれません

そんなシルクスカーフは一年を通して大活躍です

しかし、高温多湿を迎えるこの時期は、汗ばんだりすると、
知らず知らずの間に汚れが貯まっていってしまいます

光沢のあるきれいな色と柄が特徴のシルクスカーフですが、
汚れでくすんでしまっては、その良さも半減してしまいます

また、そのまま使い続けていると、
汚れが繊維の奥まで浸透してしまい、なかなかキレイにならない、なんてことも

そんなことになる前に、
お気に入りのスカーフをキレイに清潔に使うためにも、上手に洗濯とお手入れをしていきたいですよね

今日は、シルクスカーフの洗濯とお手入れの仕方についてお話しします

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【スカーフ】お手持ちのシルクスカーフは洗濯できる?

まずはお手持ちのシルクスカーフの洗濯表示を確認してみてください

洗濯表示として、以下の表のいずれかのマークが記されているはずです

※詳細は経済産業省の洗濯表示をご覧ください→こちら

洗濯表示について
洗濯表示

同じシルクスカーフでも、生地の種類や、染め方、染料の違い、
縫製の仕方などによって、洗濯表示は変わります

似たようなシルクスカーフをお持ちの場合でも、
スカーフそれぞれによって洗濯表示が違うこともありますので、都度確認をするようにしてくださいね

まず、表の右の列の下から2番目の、手のマークがついているものであれば、
ご自宅で手洗いが可能です

たまに、右の列の一番下と下から2番目以外の「洗濯機で洗える」マークがついているスカーフもあると思います
この場合は洗濯機で洗うことができます

しかし、表の右の列の一番下の「洗濯不可」のマークがついているものは、
ご自宅で手洗いや洗濯機での洗濯はできません

ドライクリーニングやウェットクリーニングのマークを確認して、
お近くのクリーニング店へ出しましょう

失敗しないために・・・「洗濯不可」のマークの意味

「洗濯不可」のマークがついている場合、以下のケースが考えられます

・洗うと生地のサイズが変わってしまう(収縮)
・洗うと色が落ちてしまう(色落ち)
・洗うと風合いが損なわれてしまう

いつも洗濯しているけど何の問題もなかった!という方もいらっしゃるかもしれません

シルクスカーフの生地の種類や洗剤の種類、洗い方によっては、
たまたま変化がなかったように見えることもあります

しかし、「洗濯不可」の場合、JIS法で指定された検査をした結果、
洗濯をすることによって上のようなケースが確認されたということです

一度の洗濯では何も起こらなかったとしても、2度目の洗濯では全く風合いが変わってしまった、
色が薄くなってしまった、なんてこともあります

おしゃれ着洗い用の洗剤をつかっても、ドライクリーニングと同じではありません

お気に入りのシルクスカーフだからこそ、長く大切に使いたいものです

「洗濯不可」のマークがついていた場合は、
必ず信頼できるクリーニング店など、専門店に依頼するようにしてくださいね

【スカーフ】大切なシルクスカーフを自宅で洗濯してみる

マークを確認したら早速洗濯してみましょう
今回は、洗濯表示「手洗い可」のマークのシルクスカーフで、手洗いで洗濯してみますね

シルクスカーフの手洗い洗濯は40度未満のぬるま湯で

水温については水道水であれば気を付ける必要はありません
しかし、おふろの残り湯などを使って洗濯をする場合は注意が必要です

あまり気にしていないかもしれませんが、実は水温は重要なポイントです

例えば、食器などの油汚れを落とすときは、高温の方が汚れがよく落ちます
これはシルクスカーフなどの生地を洗濯する場合も同じです

しかし、汚れも落ちるということは、色も落ちてしまうかもしれませんし、
生地に思わぬダメージを与えてしまうことも考えられるのです

熱めのお風呂に入った後の残り湯を使ったとすると、
湯温は40度をこえていることもあります

洗濯表示に「手洗い可」と書いてあったのに、洗い上りを確認したときに、
シルクスカーフの生地が変によれていたり、色が薄くなってしまったら、目も当てられません

「手洗い可」の場合の水温は40度未満です

シルクスカーフの洗い方は振り洗いで

水温が40度以下(30度くらいが良いでしょう)を確認したら、
早速、シルクスカーフを洗っていきましょう

まず洗剤についてです

必ず「中性」洗剤を使用してください
できれば、「シルク専用」などの専用の洗剤を使うと尚良いですね

洗面器に水を入れて、洗剤を入れます

柔軟剤や漂白剤はあまりおすすめしません

なぜかというと、
柔軟剤は過度に繊維をやわらかくしようとするため、生地を傷める可能性があります
これによって、適度な張り感が良さの一つであるシルクスカーフの風合いが変わってしまうこともあります
型崩れの原因にもなります

また漂白剤については、
汚れを落とすための漂泊の成分が、スカーフの色柄を落としてしまう可能性があります
せっかく上品な光沢をもって染め上げたシルクスカーフの色がくすんでしまっては台無しです

この時、洗剤の濃さはお使いの洗剤に書かれている用量を守ってください
汚れがひどいからと言って、濃度を濃くしてしまうと色落ちの可能性が出てきてしまいます

大切なシルクスカーフを長く使っていくためにも、
必ず、洗剤に書かれている用量を守るようにしてくださいね

洗濯の準備が出来たら、早速手洗いスタートです

シルクスカーフを洗濯洗剤を溶いた水に浸します
この時、ゴシゴシと擦ったりするのは厳禁です

やさしく洗面器内をかき混ぜるように、シルクスカーフを泳がすように振り洗いをしていきます

汚れがひどい場合は、漬け置きしても良いですが、
長い時間漬けてしまうと、色が薄くなったりすることがありますので注意が必要です

何度か振り洗いをしたら、しっかりとすすいでください
何度か水を取り替えながら、洗剤が残らないように振り洗いと同じ要領ですすいでいきます

洗濯の際の泡が消えて、洗剤のぬめり感がなくなれば、すすぎは完了です

つづいて、脱水して乾かしていきます

【スカーフ】シルクスカーフの洗濯(脱水~乾かし方)

やさしく手洗いで洗濯することで生地を傷めることなく、
汗などの汚れが落ちて、きれいなシルクスカーフがよみがえってきたはずです

ここで、ひと安心してはいけません

シルクスカーフの脱水はやさしく丁寧に

いくら洗い方が丁寧でも、脱水の時の水の絞り方が雑だと、
せっかく大切にしていたシルクスカーフの生地がよれてしまうことがあります

繊細な糸でふんわり織ったシルク生地ですので、
水を含んでやわらかくなったシルクスカーフの生地はよりやさしく扱ってくださいね

すすぎが終わったら、洗面器の中の水を切ります
水分をたっぷり含んだシルクスカーフを丁寧に折りたたみます

手のひらサイズほどに折りたたんだシルクスカーフを上から軽く抑えるイメージで、水を絞っていきます

シルクスカーフを上から軽く押して、出てきた水を流します

これを何度かくり返してください
押しても水が出てこなくなったら、脱水は終了です

タオルで挟んで水気をとる

押しても水が出てこなくなっても、洗い上がりのシルクスカーフはまだまだ水分を含んでいます

気になったとしても、絶対に雑巾絞りのように固く絞ることはNGです

シルクスカーフを広げた大きさより大きめのタオルを2枚用意します
バスタオルサイズであれば、ほとんどのシルクスカーフのサイズより大きいと思います

タオルを広げて、その上にシルクスカーフを広げておいてください

この時に、しわにならないように、色移りをしないように、シルクスカーフは重ねずに広げておいてください

もう一枚のタオルを上から広げて重ね、軽くトントンするイメージで
シルクスカーフの水気を上下のタオルに移していきます

水分の残りが多く、タオルが濡れてしまい、水気を吸わなくなってくるようであれば、
タオルを新しいものに換えてくださいね

ここまでくればもう一息です

【スカーフ】シルクスカーフの洗濯(アイロン~干す)

やさしく丁寧に洗い、水気をとったシルクスカーフは、
汚れが落ちて、元の輝きを取り戻そうとしています

お洗濯が完了するまであと少しです

水気をとった半乾きの状態でシルクスカーフにアイロンをかける

タオルで水気をしっかり吸い取ったシルクスカーフは、
少し重たいかな?という半乾きの状態です

このまま干してしまうと、洗いシワが入ったまま乾いてしまいます
シワが入るということは、糸がよれているということです

乾いた後の仕上がりが、あの光沢のあるステキなシルクスカーフからはかけ離れてしまいます

そこで、半乾きの状態で、シルクスカーフにアイロンをかけていきます

薄いハンカチなどの布で当て布をしてアイロンをかけます

アイロンの設定は「低~中」くらい、ドライでスチームは切っておきましょう

アイロンの掛け方は、

・力を入れず、アイロンの重みでなでながら、シワを伸ばしていく
・スカーフの真ん中から外側の淵に向かって動かす

アイロンの熱で乾かしたいわけではないので
生地がまっすぐ洗いシワが取れればOKです

シルクは繊細な生地ではありますが過度に恐れる必要はありません

普通のシャツにアイロンをかけるのと同じ要領で大丈夫です

半乾きのシルクスカーフにアイロンを当てて、洗いシワが取れたら、
最後に干していきます

洗いシワが取れたらシルクスカーフを陰干しする

半乾きの状態でアイロンをかけて、洗いシワが取れたら、
あとは干すだけです

部屋の中で、物干し竿に掛けるように干すのがベストです

洗濯ハサミなどで止めてしまうと、跡がついてしまうので注意が必要です

しっかり脱水して、タオルで水気をきって、半乾きでアイロンがけしているので、
乾くのも早いですし、仕上がりがシワだらけになるということもありません

キレイになったシルクスカーフを巻いて、
気分新たにお出かけするのが楽しみになりますね!

【スカーフ】シルクスカーフの日常のお手入れ方法は?

天然繊維や獣毛などの生地全般に言える事ですが、
保管の際は虫食いの被害に注意が必要です

今回洗濯をしてみたシルクスカーフはその名の通り、シルク生地です
実は、シルクの成分に含まれるタンパク質は、衣類を食べる虫たちの好物なのです

せっかくキレイに洗って仕上げても、
保管しているときに、虫に食われて穴が開いてしまった、なんてことがないようにしたいですよね

虫食いを防ぐためには、外から帰ってきたらひと通り汚れを払い(ブラッシングなども可)、クローゼットにしまいます
衣類に付いた皮脂や食べこぼしなどをそのまま放っておくと、害虫の餌となって被害が発生しやすくなります

キレイに洗濯をしたばかりのシルクスカーフの場合は汚れの心配はありません

しかし、害虫は暗い場所を好みます
クローゼットに掛けて保管するのがベストですが、タンスにしまっていたとしても、
定期的にクローゼットやたんすから明るい場所に出して、陰干しすることもおすすめです

さらに気になる場合は、衣類用の防虫剤を使って対策しましょう

上質なシルクスカーフほど繊細で、
繊細であれば害虫も好む傾向にあります

大切なお気に入りのシルクスカーフを長く使っていくためにも、
洗濯だけでなく普段のお手入れ、保管方法なども、注意していきたいですね

エム・エムコレクションのシルクスカーフについて

エム・エムコレクションのシルクスカーフは「メイドイン横浜」のシルクスカーフです

横浜はシルクが地場産業として有名な地です
世界遺産で有名な群馬県の富岡製糸場からの生糸も、横浜港から世界中に運ばれていきました

生糸を輸出する流れの中で、絹織物の生産~輸出も盛んになり、
主にシルクのハンカチーフを生産して輸出する流れとなりました

日本の伝統とも言える木版捺染(浮世絵版画と同じ)から、型紙の型で刷毛で染める「刷毛染」と進化し、
昭和初期にスクリーン捺染が開発されて、今に至ります。

エム・エムコレクションのシルクスカーフもその歴史に恥じない、
オリジナルデザインの企画~製造までを一貫して手掛けています

綾織ツイルのシルクから、ほそくやわらかいシフォン生地まで、
季節やデザインにあったシルクスカーフを、1年を通して提案しています

【おすすめ】エム・エムコレクションのシルクスカーフはコレ!

エム・エムコレクションがおすすめする、今すぐ使えるシルクスカーフをご紹介します

上品な光沢があるシルクスカーフはご自分用にも、大切な方へのギフトとしてもおすすめです。

おすすめシルクスカーフ①
おすすめシルクスカーフ②

いかがでしたでしょうか?

エム・エムコレクションのストールやマフラーは、
それぞれの季節やシーンに合わせて、「素材」「カラー」「デザイン」を楽しんでいただけます

いつもの装いにステキなお気に入りの1枚をプラスして
コーディネイトをお楽しみください

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